小さい頃から精神疾患を持っている私ですが、19歳の頃に初めて精神科に行った時の経験を話します。
私は、精神科、メンタルクリニック、心療内科などに行くことに抵抗がありました。
高校生の頃に学校で生徒たちのいざこざがあった時に何人かの人が、「精神科に行ったら?」という言葉が飛び交っていました。
たまたま自分の通っていた学校の生徒がそのようなことを言う人が多かったのか分かりませんが、そのようなイメージもあり、バカにされることやいじめという言葉が常に頭にありました。
そのようなことからも、精神科に行くことにあまりよくない印象が定着していました。それに加えてもちろん、緊張や不安もありました。
高校を卒業して、専門学校に入りました。
毎日学校へは行っていたのですが、体調が悪い中、我慢して通っていました。
卒業間近になり、私の精神障害の症状はどんどん悪化していました。
今まで受診しなかったのは、ギリギリ耐えられたというのと、緊張、不安や病院に行く時間を作るのが難しかったというのも理由の一つです。
それでも、時間が経つにつれて自分がどんどん辛くなっていくのに耐えられなくなり、精神科へ行くことを決意しました。
メンタルクリニックを探すのは初めてで、インターネットで探しましたが、初めてだったこともありどのようなクリニックがいいのか分かりませんでした。
評判を見てもどこも同じようなことが書いてあったり、実際に会って話さないと分からないと思いました。
たまたま両親の知人が通っている場所がありました。話を聞くと先生も優しくいい印象があったので、その勧めから親の知人が通っているクリニックへ行くことに決めました。
予約した時には、数週間後に受診ができるということで、意外と待つんだと思いました。初めて行く場所はとても緊張するので、何週間も緊張していました。
当日になると具合が悪くなり、キャンセルしようとも考えましたが、恥ずかしながら両親もついてきてくれるということでなんとか行くことができました。
実際に行ってみると驚いたことに多くの人が診察の順番を待っていたのです。
予約をしていたのですが、初診ということもあり数時間待たされました。
人気の場所であったのか分かりませんが、あまりの人の多さに圧倒されてしまうほどでした。
ここですごく感じたのは、これだけ多くの人が私のような病状で悩んでいるのかもしれないんだと。
なんとなくですが、悩んでいるのは自分だけではないのだとほんの少しだけですが、ポジティブに捉えられました。
診察の順番が回ってくると逃げ出したくなるような緊張が私を襲いました。
ですが、無理やり行こうと思い診察室に入りました。
そこには、看護師さんが笑顔で向かい入れてくれました。
少しだけ安心ができました。
診察の先生はベテランの方で、私は事細かに症状を説明していきました。
先生は話をよく聞いてくれて、長時間しっかりと相談を受けてくれました。
外に出て時計をみると30分以上でしょうか。
そのくらい受診していました。
もっと長い人もいるようです。
これだけ待ち時間が長かったのはこういうことか分かりました。
一人一人、診断するのはこれだけ大変ですし、大切にケアしてくれているのだと思えました。
このような経験から精神科の印象が完全に変わりました。
自分だけで考えないで、色々な人の話を聞くことは重要です。
専門家の方は、その道のプロです。
私たちの病気を治すためにいるのです。
初めての場所に行くというのは、とても緊張することですが、精神科やメンタルクリニックに行くことは自分の辛い状況を打破するために大切なことなんだと実感することができました。