ヘルプマークの問題点と悪用

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ヘルプマークは、身体障害者、義足、人工関節、精神障害者、妊娠初期といった方々が利用します。周囲の配慮や何かあった時に援助が必要となる可能性がある方が身につけるものです。

そんなヘルプマークには、様々なアイデアがあります。便利な商品、デザイン性のあるものまでいくつか販売がされてたりもします。

ヘルプマークの問題点

ヘルプマークには多くの問題点があります。

下記のような問題は、改善されない限り今後も懸念され続けるでしょう。

誰でも貰える

ヘルプマークは、特に何も提示することなく利用したい旨を伝えるだけで受け取ることができてしまいます。複雑な申請がないことで、気軽に手にすることができるのはメリットでもありますが、必要のない人が受け取るという懸念もあります。

誰でも購入できる

オンラインショッピングサイトやフリマサイトで誰でも簡単に購入できてしまいます。お値段もそこまで高くないので、すぐに手に入れられます。

色々な商品が販売されている

大手ショッピングサイトでは、様々な商品が販売されています。可愛いもの、雑貨、便利な商品まで販売されているようです。種類はキーホルダー、ストラップ、ステッカーなどがありました。

郵送で受け取れない

東京都内では、郵送相談を受け付けている自治体などもあるそうです。基本的には窓口へ足を運ぶ必要があります。中々足を運べない方、すぐに必要としている方、代理を頼めない、緊張やうつ病、難病を抱えてる方は窓口に行くのが辛い場合もあります。

郵送は、作業、コスト、虚偽申告など色々な懸念があり、難しいのかもしれません。今後何か体制を整備して、受取ることが困難な方への簡単な受け渡し方法の構築が必要でしょう。

身につけたくてもつけられない人がいるかもしれません。

自作はダメ?

自作して自分で持つことは、営利目的でないので自由かもしれません。

しかしながら、赤いシルエットや白いプラスマークと白いハートマークで認知している人にとっては、自作したものが全く違う見た目のものであれば周囲が気づかずに、何かあった時に支援を受けられなくなるリスクがあります。

ハンドメイド

メルカリ、ラクマ といったフリマサイトでは、多くのヘルプマーク、ヘルプカードがハンドメイド商品として販売されています。ヘルプマークの作成には、ガイドラインがあるので著作権の問題もあるでしょう。

このような商品が出回ってしまえば本来の用途と違う使用をしてしまうリスクがあります。可愛い、おしゃれだからなどと一般の方がキーホルダーとして持ってしまう懸念もあります。

ヘルプマークにどのような意味を持ち、効果があるのか勘違いしてしまうリスクがあります。

ヘルプマークの悪用

最近では、色々と規制が厳しくなってきているおかげで、以前ほどではないかもしれませんが、いまだにヘルプマークを使って悪用しようとする人が見受けられます。

今後も下のような多くの問題点が指摘されるでしょう。

金銭目的の転売

無料で手に入れられることは、お金に変えてしまう懸念もあります。ヘルプマークをもらえる数は決まっていますが、口頭で伝えるだけでもらえてしまいます。色々な自治体を回れば複数個手に入れることができるというのも問題です。

認知度が高まれば利用者が増える

認知度が高まれば一般の人も知る機会が増えます。ですが、一般人のような利用する必要がない方が席を譲ってほしいなどの理由で活用してしまうリスクがあります。

支援が受けられなくなる

このような多数の問題点から本当に支援や援助を必要としている人が受けられなくなる可能性があります。

たった一人が問題を起こせば

そのような人が少数派であるかもしれませんが、もしかするとヘルプマークを利用して何かメリットを得ようとする人がいるかもしれません。また、認知度が低いために身につけていても席を譲ってもらえない不満から喧嘩になってしまうことも考えられます。

一人の人がヘルプマークの悪用や問題を起こしてしまえば、持ち歩いている人全員がそんな人種だと思われてしまうリスクがあります。ヘルプマークを持っている人がむかつく、甘えているなどの心無い声が上がってしまいます。

こうしたことが起こってしまうことは、とても悲しいことです。

さいごに

ヘルプマークには利点もありますが、問題点も多いです。
少数派ではありますが、実際に悪用されていることもあります。

誰かが問題を起こして、SNSやニュースなどで広まってしまえばヘルプマークの意味や存在自体が消滅してしまう可能性もあります。

本当に必要としている人だけが身につけて、そうした皆様が生活しやすい社会や日常を送れることが、一番素敵なことなのです。

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