精神疾患で起こってしまった発作は、とてもつらいものです。あとから思い出しても悲しくなるほどどうしていいのか分からなくなります。私自身、社交不安障害で発作のような症状が起きてしまった後には、人生に悲観するほどでした。信じたくもありませんでした。
発作は、誰にも絶対に起きて欲しくないです。それを願っていても起こってしまう場合があります。ですが、適切なアフターケアを行えばきっと立ち直ることができます。私は、発作が起きてしまった時にこれから紹介する方法で立ち直ることができました。
不安を否定しないで認めることが大切
不安になって精神が乱れてしまったり、具合が悪くなったりした時に精神障害を忘れたくなるのは当然のことです。自分自身が辛くて、周りには知られたくない恥ずかしい気持ちになり、自分から逃げたくなります。ですが、最近の研究によると自分で経験した不安を打ち消すことは将来の不安で起きる発作を悪化させる可能性があるというのです。
辛いかもしれないですが、問題があったことから逃げるのではなく、しっかり認めることはとても大事です。解決方法や見つめ直すことは後から考えればいいのです。第一のステップは逃げないということなのです。
それが精神の落ち着きにも繋がってきます。
違うことに集中する
不安の原因を考えたり、精神状態が乱れてしまったことに対してずっと悩み続けると、なかなか復帰することは難しいでしょう。気持ちの切り替えをするためにも全く違うことに集中することをおすすめします。
気晴らしには、何か好きなことをするのが一番いいです。テレビを観たり、本を読んだり、運動したり、好きなものを食べたり、とにかくなんでもいいので好きなことをするのが一番です。勉強が好きだったらそれも効果的です。不安の原因を解決しようとしても簡単には解決できませんので、一時的にも他のことを考えてリラックスするといいでしょう。
本当にちょっとした楽しみでもいいです。
自分なりに楽しむことが大切です。
栄養と水分補給を摂って、ゆっくり休む
精神障害の発作は多大な肉体的、精神的疲労を起こします。身体の交感神経が急性ストレス反応を起こした後、疲労を感じるはずです。このストレス反応は「闘うか逃げるかの反応。」とも呼ばれ、一瞬にして体のエネルギーを多く使ってしまいます。
そのため、エネルギーが体から一気に放出されてしまうのです。ですので、栄養や水分を摂り、ゆっくり休むことが大切です。食べ物はフルーツでもいいです。りんごやバナナなど自分にとって食べやすいものを食べてください。固形のものが食べられなければゼリー系の飲料ドリンクでもいいと思います。飲み物は電解質の入ったスポーツドリンクが一番効果的です。
自然の多い場所へ外出する
自然の多い場所で過ごすことは、精神的な健康の回復にとってとても大切なことです。アメリカのスタンフォード大学の研究によると、自然の少ない大都市に住んでいる人は自然の多い場所に住んでいる人と比べると、不安障害になる確率は20パーセントも上がりました。
さらに、フィンランドのある研究によると1日に10分だけでも森の中にいることは精神的なバランスにとても効果的だということです。自然は安心感を与えてくれます。
緑の多い場所は不安発作が起きた後、立ち直るためになります。将来的にも心の不安が安定した生活を送るためにも重要だと言われています。
最後に
精神疾患による発作は、後からさらなる苦しみが生まれてしまいます。そうならないためにもアフターケアは大切です。身体と心をしっかりケアすることによって立ち直りも早くなります。
私も何かあった時には、こうした対処方法を活用しています。もちろん発作が起こらないで元気に過ごせることが一番ですよね。
日々の心のケアを大切にしていきましょう!