一人でいた方が過ごしやすい?
友達がいても、その友達と連絡することをあまり大切だと思わない?
お昼ご飯は一人で食べても別にいい、「逆に一人の方が楽」などと思っていますか?
この考え方はどれも寂しい人間というわけではありません。
もしかすると、社交的な人より頭がいいかもしれません。
イギリスの心理学関連の雑誌「British Journal of Psychology」で公開された研究結果によると、一人でいることが好きな人は平均よりIQが高い人が多いのです。
研究方法は、1万5000人以上を対象にしたアンケート調査でした。
研究の詳細はこちらから確認できます。
IQが高いと人間関係の必要性を感じなくなる
イギリスの研究では、人口密度が高い地域に住んでいる人は人口密度が低い地域より不幸だという結果になりました。人口密度が高い都市圏、都会などに住んでいる人の考え方は、幸せになるためには親しい友達と関わりがなければいけないという回答が多い結果となりました。
ただし、IQが高い人は例外でした。
IQが高い人であれば、人口密度が高くても、個人の幸せに関して影響があまりなかったです。
さらにこの研究では、IQが高い人で友達や知り合いなどとよく会っていると答えた人は、人生に対して多くの人が不満を持っていました。
どうやらIQが高い人は、友達と会う頻度が高ければ高いほど不幸、不満になるようです。
どうしてこのような結果になったのか?
この研究結果を理解するためには、人間の歴史を理解しなければいけません。
人間は元々アフリカのサバナ(サバンナ)で生活していました。サバナでは、人口密度が低くて、仲間と連絡を取ることがとても重要でした。
人間は、今でもサバナ時代のように、生きていくために絆を築くことを大切にし、連絡を取り合うことを大切にしています。
しかし、IQが高い人はどうして例外なのでしょうか。
研究者の推測によるとIQが高い人は頭がいいので、サバナ時代の遺産を気にせず現代の世界に合わせて、自分を適合できるようです。
現代社会では、仲間を作るのがサバナ時代より重要ではなくなっています。この変化にすぐに慣れることができるのはIQが高い人だけ、ということだそうです。
さいごに
IQが高い、低いことには昔の歴史なども関係しており、興味深い研究ですね。
友人関係を大切にする人は頭が悪いというわけではありませんが、友達が多い人から「寂しそう」と思われている人たちは実際にはIQが高く、友達が多い人よりも人生に満足しているのかもしれません。
友達は多くなく、友達と遊ぶのが好きではなくても、一生懸命に無理してまで自分を変える必要はないのかもしれませんね。