今までの経験で社交不安障害を患っている知人に出会ったことがありません。
知人は、楽しそうに遊び、笑顔でスポーツや部活に打ち込んでいる。私自身、もちろん楽しいこともたくさんありましたが、不安や恐怖というものが先に来てしまい頭から離れません。それでも挑戦することはありましたが。逃げてしまうことも多かったです。
小学校、中学校、高校などでは、思い出してみても、不安障害や対人恐怖症といった精神障害を持っていた人なんて一切感じたことはありませんでした。不登校になってしまった子がいましたが、もしかするとそのような人は私と同じような精神疾患を持っていたのかもしれません。
専門学校時代の話ですが。
私は、2年制の専門学校に通っていました。
卒業時期が近づき、私含め全員が大学進学や就職活動の時期を迎えました。
その頃に、大学の試験、面接練習や人前で話す機会が増えてきました。大学を決めなきゃいけないことや就活のようなプレッシャーからの緊張や不安が増える時期でした。試験勉強や面接練習をする中で、具合が悪い、吐き気がするなど話している人が結構いました。
他にも、絶対に緊張するような人でない友人が、「毎回学校のプレゼンテーションですごく緊張して具合が悪くなるんだ。」と言っていたことがあります。
プレゼンテーションで人前で話すことに緊張することは当然のことですが、その友人が緊張しているようなところを今までに見たことがなかったので驚きました。
このようなことだけを聞いて、社交不安障害と決めつけるというのは間違えてますが、少なくとも何かに挑戦する場面で不安に思ったり、緊張して体調が悪くなってしまうという人は多くいるのだと思いました。
同じような症状を持っているのは「自分だけじゃないんだ!」ということを感じました。
人によって社交不安障害のような症状が軽度か重度かには差がありますが、緊張する場面で体調が悪くなるのは「自分だけじゃない。」ということが分かり、みんなも辛い思いをしながら努力しているのだと思いました。
精神障害と向き合う大切さを感じました。
今までの人生でそのような人に出会ったこともなかったので、私自身「なんで自分だけこんなにつらいんだ。」と思っていました。私以外の方も精神障害で悩みを抱えていたら同じように思ったことがあるかもしれません。
もし、そう思っているのならすごく理解できます。
「だって他の人の辛さなんて分からないですし、自分自身が長年背負い続けてきた精神疾患は誰にも分かってもらえないくらい本当に苦しい。誰が一番つらいとかじゃなくて、「自分」という全ての人間に不安と恐怖というものが毎日のように自分を押しつぶそうとしてくるのだから。」
私も社交不安障害を抱えている一人の「自分」です。
なので、「なんで自分だけ」と思わないでください。
世の中には、精神障害と戦っている人はたくさんいるのです。
たくさんの人たちが改善、克服するために今も向き合って努力をしています。