最近、自分の子供の様子がおかしいと感じたことはないでしょうか。今までは、元気があったのに突然笑顔がなくなったり浮かない表情をしていることがあるかもしれません。
娘、息子に何かあったのではないか、親としては心配するのは当たり前です。それが、幼稚園、小学校、中学校などでの問題である場合もあるかもしれません。その場合には、本人から事情を聞いてみるのもいいかもしれません。
そうではなく、子供が社交不安障害(SAD)という精神障害を抱えてしまっていると考えたらとても心配です。
社交不安障害だと感じた時にはチェックできる項目があります。
チェックリスト – 社交不安障害かもしれない
下の症状のリストをご覧ください。
1.幼稚園や学校へ行く前になると食欲がなくなる
2.イベントや部活に参加するときに表情が暗い
3.不登校
4.夜眠れていない
5.初めての場所が苦手
6.他人との会話で緊張している
7.震え
8.イライラ
9.すぐに怒る
10.ネガティブになる
11.うつ症状
12.すぐに泣いてしまう
13.一日中泣いている
14.物に当たる
など
あくまでも参考となるチェックリストですが、このようなことがたくさん思い当たることがあったり、ほぼ全て当てはまっている場合には、社交不安障害の可能性もあります。
これだけで完全に判断するのは難しいですが、いきなり決めつけてしまうのもダメです。
様子を見ながら悪化していないかなど確認することが大切です。
社交不安障害に気付き始める年齢
社交不安障害に気づき始めるのは、8歳から15歳くらいの間だと言われています。小学校に入る時くらいの年齢で気付き始める子供もいるかもしれません。
個人差はあるかもしれませんが、考え方、意見を言えたり、学習能力も定着し始める時期です。色々考えられる時期になるので、人と違うことを感じ始めるのかもしれません。
原因
現在でも社交不安障害(社会不安障害)は、はっきりとした原因というのを解明することは難しいと言われています。ストレス、いじめ、日常生活、習慣だったり様々なことが重なり合って発症します。
症状
社交不安障害の症状は、人に会う場面、初めての場所、イベントなど多くの場面で確認されます。自分が嫌だという気持ちや恐怖を感じる時に発汗、震え、吐き気、めまいのような症状が確認できます。発症する場面や症状は人によって異なります。
親が気づかないことも多い
普段からあまり話さない子供だったり、恥ずかしがり屋、元々内気な子だと思い込んでいて親は子供の精神疾患に気づかないことが多いかもしれません。食事や遊んでいる時には楽しそうな表情を見せたりもします。感受性は豊かなのです。それでも、何か新しいこと非日常的なことがあると、憂鬱になること、緊張や不安に押しつぶされそうなくらい辛い状況に置かれている場合もあるのです。
子供は隠すことが上手?
子供は両親の前では、普通の振る舞いをします。具合が悪いことが日常化していて言わなかったり、自分でもどのようなことなのか理解していないことも多いです。
ストレスを感じていない場所では、いつも通り楽しい表情も見せたりします。
社交不安障害に気づいてあげるには?
休日との行動や表情を比べてみるのもいいかもしれません。通学、初めての人と会う、イベント、クラブ活動、運動会など様々なケースで体調の変化を確認できる場合もあります。
一般的な子供であれば幼稚園や学校に通っていると徐々に内気な性格や恥ずかしがり屋などが改善、克服に向かっていく傾向にあります。普段学校に行くのが困難であったり、登校前に毎日のように、なんとなく暗い表情や食欲がないかもしれません。休日との行動や表情を比べてみるのもいいかもしれません。
改善に向かわない
どうしても症状が良くならない場合には、一度精神科、心療内科、メンタルクリニックなどへ足を運んでみるのもいいかもしれません。自分だけの力で解決できないことも多いです。
専門医から適切な指示を受けて早めの改善、対処を心がけるようにしてください。様々な意見を取り入れることも大切です。
さいごに
社交不安障害は、とてもデリケートな問題です。不登校になってしまったり、何年もこのような状態が続いているようであれば、心療内科などで相談することをおすすめします。
しかしながら、幼稚園や学校の生活に慣れてしまえば、成長するにつれて意外と簡単に克服するお子様も多いと思います!親御さんが焦ってしまって突然に色々聞いてしまったり、無理やり治そうとすることは逆効果にもなりかねません。
心配することは大切なことですが、我が子を守らなくてはならない一心で親自身もストレスを抱えてしまってはお子様にも悪影響を与えてしまうかもしれません。
最初は娘さん、息子さんご本人自身で考えさせて落ち着いた気持ちで、気長に見守ることも大切です。