電話をすることが怖いと感じる人は意外と多いと思っています。私は、電話をすると汗が流れ出るほど緊張してしまい、口が乾燥してうまく話せなくなってしまうことがあります。酷い状態の時には、電話の着信音に恐怖を感じてしまいます。悪い言い方ですが、電話を無視してしまい着信が切れてしまうことが多かったです。
電話の着信音が鳴るたびに心臓がバクバクで携帯の電源を切りたくなるほどでした。そうしたことから仕事などの電話はできるだけ避けたいと思ってきました。
友達からの着信でさえ同じことを思うこともありました。
皆様はこのような経験をお持ちではないでしょうか。
今すぐに恐怖を取り除きたいというのは、大変なことかもしれませんが慣れていくことで少しずつ電話で話すことに対しての恐怖心を軽減させることはできるはずです。
電話恐怖症とは
その名称の通り電話が怖いということです。英語では、テレフォンフォビア(Telephone Phobia)やテレフォビア(telephobia)などと言います。症状が現れるのは、自分が受ける側、電話をかける側のどちらのことなのでしょうか。
その答えは、両方だと言えるかもしれません。
人によって電話を受けるのは大丈夫だけど、電話をかける方は不安になる、という方もいます。電話中に突然緊張してしまうことも。それに加えて両方とも緊張するという方もいるでしょう。
電話恐怖症の症状
これは、人それぞれ違います。根本的に電話をすることに対して恐怖や不安を感じること、私のように汗が流れるほど緊張してしまう、吐き気や口の渇き、声の震えや泣いてしまうというようなパニック症状を起こしてしまう方もいます。
それではなぜそのようなことが起こってしまうのでしょうか。
まずは、どういった要因から電話恐怖症というものが来ているのか根本的な理由を探っていきましょう。
恐怖心の理由の特定
ただ電話するだけなのに何に緊張しているのか原因を特定することは簡単ではないでしょう。一方で、上司やビジネス関連の電話でストレスを感じてしまい緊張することは、当然のことです。このようなことは、原因の特定は簡単です。信頼関係を築けていたり、友達のような関係であれば恐怖心というものも薄れることがあります。
ですが、どんな電話に対しても恐怖や緊張を抱いてしまうというのは、とてもやっかいです。これといった原因に気づいていない場合の理由を見つけることは困難な状況になってしまいます。
実は、それが電話恐怖症というものなのかもしれません。
例えば、友人や仕事の同僚に電話をかけるのは大丈夫ですか?家族はどうですか?カスタマーサービスのようなオペレーターにかけるのは恐怖を感じますか?
このようにしてどのようなシチュエーション、相手はどのような人と電話をすると恐怖を感じてしまうのかなど詳細に追跡していきます。
勘違いされてしまう
電話での通話は、相手の表情や仕草など当然のことですが一切見えません。そうした理由から、声のトーンや話の間によって、相手に勘違いされてしまい怒っているように思われたりしてしまいます。自分の話を理解していないようにも捉えられてしまう場合があります。
そうしたことが、自分の過去の経験として脳にインプットされてしまい、電話をしようとするとフラッシュバックのように記憶が蘇ってしまいます。
内容が難しくて理解できなかった
ビジネス通話やカスタマーサポートに連絡した時に難しい用語ばかりで言葉を理解できないことが多くあります。普段から慣れない言葉を使った会話は不安になります。重要な話で内容を覚えていなければいけないことだったりすると頭の中が真っ白になってしまいます。
コミュニケーション能力の欠乏
人と会話をするには、様々な語彙や適切な文章が必要とされます。それが、友人との会話で楽しくコミュニケーションを取ったり、自分の知っている内容であれば困ることはないでしょう。
ビジネス用語となればどうでしょうか。
これは、非常に困ったことに会話が成り立たなくなってしまうことがあります。そうしたトラウマから電話をすることを避けたいと思ってしまいます。
電話をかけると迷惑になる
かける側になった時に、この時間にかけて電話をちゃんと出てくれるか、迷惑にならないかと感じることがあります。他にも留守番電話になったらどうしよう、メッセージの録音をされているときに何を言えばいいのだろうという恐怖心があるというのも典型的な例です。
人を間違えてしまわないか
知人の自宅やオフィスへ電話をかける時に、出て欲しい相手が直接電話を受けてくれないかと思うことでしょう。もし違う人が出てしまった時に声が似ていて間違えてしまわないか、知人の両親が出てしまわないかという不安に感じる方も多いです。
気を遣う人との会話
威圧感があったり、気を遣わなければいけない人に対しての電話は、不安やストレスを感じるものです。スマートフォンの着信音が鳴り、画面にはその人の名前が表示されていた時には心臓がドキドキしてしまうことがあるかもしれません。
話すスピードが速い
話し方は人それぞれ違うのは当然です。その中でも、話す速さというものがあります。
相手にとって、そのスピードが普通で「もう少し遅く話してください。」と言えない場面もあるでしょう。そうした時に、何度も聞き返すのは不快な思いをさせてしまわないかと思ってしまいます。自分にとって慣れないスピードで話の内容についていけないこともあります。
恥ずかしい気持ち
内気な性格で恥ずかしがり屋ということもあるでしょう。
もともと声が小さくて、話し相手から「なんて言ったの?」「聞こえない!」と何度も聞き返された経験もあると思います。
そのようなことを自分なりに改善をしようとしているのに、うまくいかなかったりします。
精神的問題
メンタル面でつらい症状を患っている方は、電話をすることがとても苦痛に感じてしまいます。
私自身、この問題に直面しておりまして、社交不安障害が原因の一つとなっています。
電話は、恐怖ということが脳に染み付いてしまっているのが現状です。過去に何かあったわけでもなく、精神疾患によるストレスや極度の緊張から恐怖心は生まれてきてしまいます。
詐欺電話
詐欺の電話がかかってきたことは、多数の人がいるわけではないと思いますが、そうした経験も電話恐怖症の原因となりうるでしょう。実際にこうした電話で脅迫的な内容を聞いてしまったり、騙されてしまったり、状況は様々です。
過去の恐ろしい経験は、電話の着信が鳴ると心臓がドキッとしてしまいます。
通話中のリスク
直接会っていれば表情を確認できたり、ジェスチャーを使って話をうまく伝えたり、弁解することもできるかもしれません。ですが、通話の音声というものは、一言だけでも相手に大きな影響を与えてしまいます。
相手の顔を見ることができない状況なので、音だけが情報源となります。一つの間違いや否定的なことを発信してしまえば取り返しのつかないことになってしまいます。
内容によっては、非常に注意深くアンテナを張って、話すときも慎重にならなければいけません。
理解してもらうことの難しさ
人によって、相手を理解しようともしません。自分の言いたいことだけを話して、それで電話が終わります。時には、自分の意見を言えないまま何時間も相手の会話だけを聞いていることも。こんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
このような状況が何日も続いてしまうと電話をすることがストレスになり、電話が来るたびにまた同じ人かなぁという気持ちになります。
恐怖心を軽減させる秘訣
電話恐怖症の克服や症状を軽減させるのは、難しいと感じるでしょう。
悩んでいるだけでは、改善されないかもしれません。
そこで、恐怖心を出来るだけ軽減させられるようなアドバイスをしていきます。
言いたいことを紙に書き出す
話す予定の文章を書き出すことは電話恐怖症を克服するための第一歩です。
一つ目からじっくり書き出して、箇条書きで内容をまとめてください。
言いたいことを順番ずつ書いておけば、それに従って読んでいくので大きな失敗は起きずに電話をすることができるでしょう。
メモを取る
重要な内容は必ずメモを取る癖をつけておきましょう。
頭の中だけで覚えようとすると、結局大切な部分を逃してしまうかもしれません。
そうすると再度、同じ相手に電話をしなければいけなくなってしまいます。
メモを取ると自分で話をまとめる力がつくので、文章力も上がり、記憶にも残りやすいですよ。
日頃から電話慣れをする
家族、友人、同僚など誰でもいいので、積極的に電話で話すことも克服するための対策と言えます。
日々の電話が日常的になれば、着信がなったとしても恐怖心がなくなるかもしれません。
出来るだけ楽しめる話題で話すことをおすすめします。
話し方の書籍を読む
ビジネス書籍や話し方の本を読むことは、とても大切です。今までに知らなかった会話の仕方やコミュニケーション能力のアップにつながります。
様々な言葉や適切な会話方法、伝え方、聞き方を学ぶことで、自分の自信にもつながります。さらに語彙力のアップにも繋がります。
何よりも話すことが好きになり、どんどん上達していきます。
悲観的になるのではなく、ポジティブ思考
うまく電話ができなかったり、電話する前から緊張するという考え方をなくしましょう。失敗してもいいじゃん。という気持ちで取り組むことが大切です。
何事にもネガティブに考えるのではなく、気持ちを強く持ちましょう。
どんなにうまくいかなくても全く気にする必要なんて一切ありません。誰だってうまくいかないことはたくさんあります。
悪い経験を転換させる
叱責されてしまったり、悪いことを言われてしまったというような経験を持つ人もいるかもしれません。
そんなことは、気にしなくて大丈夫です。相手が、きっと寂しい人なのです。心が広いというのが素敵な人であって、心の狭い方には、気持ちを理解するというのは難しいことです。
世の中には、同じような人ばかりではありません。
優しい人もたくさんいるのですから。
変に引きずってしまったり、抱え込んでしまう必要は一切ありませんよ。
断ることも大切
自分から断るというのは、勇気がいることだと思います。
ですが、自分自身をストレスから守るべきです。
断りずらいようであれば、すごく忙しいということをきちんと伝えましょう。
断る勇気も大切です。
さいごに
電話恐怖症というものは、とても辛いものだと思っています。
最近では、スマホによる定額でかけ放題プランのようなサービス、リモートワーク、テレワークというような働き方が新しい形に変化したことによって通話する機会がさらに増えているのではないでしょうか。
着信が鳴ったり、電話をしなければいけない場面で恐怖が芽生えてしまいます。
ですが、上で書いたような原因を追跡して、対策や電話慣れというものを行なっていけばきっと電話恐怖症というものがなくなってくると思います。
私もそうしたことによって改善しつつあります。私自身すごく努力しました。
自分の努力は、絶対に良い方向に向かっていきますよ!
応援しています!